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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

駅チカ・谷底の「廃墟集落」が秘密基地みたいな新名所に《成田山表参道近く》自己資金を投じ、10年以上かけた街づくり

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浪漫ヴィレッジ成田開発前の廃墟
成田駅の近くにあった廃墟集落が、どのように生まれ変わったのでしょうか(写真:浪漫ヴィレッジ成田提供)
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そんな駅至近の場所に廃墟集落があるのを見つけたのは成田エリアで30年以上建設、不動産、シェアハウス運営その他不動産などに関わる多角的な事業を展開してきた成田エコハウスの稲村修治さん。十数年前、シェアハウスなどに使う物件探しをしていたところ、ここに10軒ほどの空き家が放置されていることを発見したのだ。

いちばん傷んでいた建物はこの通り。屋根、床、壁共に荒れ果てていた(写真:浪漫ヴィレッジ成田提供)
室内の状況。廃墟としかいいようがない(写真:浪漫ヴィレッジ成田提供)

「高低差のある土地でしかも区画内には道路が通っていません。道路があるのは区画の両端だけ。

大正から昭和初期にかけては、道路がない土地にも建物が建てられたためで、建てたまでは良かったものの老朽化しても建て替えはできない状態。天井が落ちているなどひどい状態の家もあり、市役所には周囲に住む人たちからの苦情も寄せられていました。

それでも駅に近い場所でもあり、区画全体に手を入れたら面白い場所になると思いました」と稲村さん。

少しずつ前へ進めてヴィレッジが完成

そこで稲村さんは所有者1軒ずつにコンタクトを取り始めた。だが、相続時に登記がされていない建物、すでにここに住んでいない人も多く、作業は難航を極めた。

だが、幸いなことに所有者に連絡を取り始めてしばらくした頃に区域の中央にある空き家の所有者から偶然、稲村さんに連絡があった。所有者は現在海外在住で帰国する予定はなく、放置していた実家ならびに周囲にある何軒かの住宅をなんとかしてほしいという要望だった。

それ以外の住宅については相変わらず、1軒ずつ連絡を取っては交渉、1~2年かけて権利関係を整理して購入する日々だったが、中央部が手に入ったことで希望が見えてきた。

「空き家といっても成田市はそれなりに不動産価格は高い。その一方で銀行は建物に接道がないので融資してくれません。そこで1軒ずつと交渉しながら、自己資金を投入、ようやく空き家だった家を購入し終えたのが数年前のことです」

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