もちろん、AIの回答には誤りが含まれることもあります。それでも、AIが示した情報を参考にして、企業や商品を知る人は確実に増えています。
だからこそ私は今、日本のコミュニケーション文化に根付いてきた「謙虚さ」や「忖度」を、企業の自己紹介からは少し切り離して考える必要があるのではないかと思っています。
なぜなら、AIには「行間を読む」ことが難しいからです。
AI時代、「謙遜は美徳」ではない
特に見直してほしいのが、企業の自己紹介です。
謙虚さを美徳としてきた日本では、自社の魅力をダイレクトに伝えることが苦手な企業が少なくありません。
ホームページを見ても、会社の強みより「小さな会社ですが」「大したことはありませんが」といった控えめな表現が目につくことがあります。
本当は自社をPRしたいのに、「自画自賛は恥ずかしい」という気持ちが先に立ってしまうのでしょう。
以前、こんな町工場の社長から相談を受けたことがあります。
長年、特定の大企業の下請けとして、ネジを作ってきた会社でした。
安定して仕事を受注できていたため、ホームページを作る必要性を感じていなかったそうです。
ところが、ある日突然、大企業側の事情で発注量が激減。新たな取引先を開拓しなければ、生き残れない状況になりました。
そこで、ようやくホームページを立ち上げたのですが、そこに書かれていたのは、「弊社は小さくて、少量しか作ることができません。でも、ご発注いただいたら一生懸命頑張ります」といった、謙虚な言葉ばかりでした。


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