授業の進め方も、普通の教室とは大きく異なる。決められた内容を同じペースで学ぶというより、それぞれが好きな分野を探究し、その成果を見せる。大学のゼミを思わせるような時間だった。
相佐さんは、この場所を「第2のホームルーム」と表現する。
そこに集まっていたのは、どの科目もまんべんなく得意な優等生ばかりではない。特定の分野に抜群の力を発揮する子もいれば、好きなことへのこだわりがとても強い子もいた。
「自分が頭がよかったから入れた、という感覚はないんです」。相佐さんはそう振り返る。
ギフテッドクラスにいた“クラスメイト”たち
ギフテッドクラスには、驚くような子どもたちがいた。
1日中、黙々とプログラミングをして、自分だけのゲームを開発する子。何十個ものルービックキューブの配色を組み合わせ、壁一面に巨大なモザイクアートを作る子。自分でパーツを集めて、ロボットを組み上げる子。それぞれが、自分の好きな世界に深く入り込んでいた。
相佐さんには、彼らの作るものがとにかく面白く見えた。ところが、その面白さが周囲に十分伝わっているとは思えなかった。作ることには夢中でも、人前に立って説明するのは苦手。あるいは、そもそも誰かに見せようとしない。完成したものを、自分の手元で楽しんでいる子もいた。
そこで相佐さんが見つけたのが、「代理プレゼンター」という役割だった。
彼らの机に行き、何を作っているのかを聞く。どこが面白いのか、どんな工夫をしたのかを知る。そして今度は、それを自分がみんなの前で紹介する。
英語が完璧でなくても、身振り手振りを交えれば伝えられる。成果物やプログラミングの画面を見せながら、クラスメイトや先生に説明した。発表の場は、学校全体のイベントにも広がっていった。


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