――新卒でサントリーに入社したのが1990年。「男女雇用機会均等法」が施行されてから4年後のことですが、当時臨床開発の現場で女性が働くのは一般的だったのですか。
入社してからしばらくは「臨床開発モニター」と呼ばれる仕事をしていた。開発中の新薬候補の臨床試験を実施している病院を回って医師とディスカッションしたり、患者さんのデータを集めたりする仕事だ。「医薬品の開発の仕事」といえば、多くの人がこういうイメージを抱くのではないか。
ただ、結婚を機にモニターの仕事から離れ、内勤の仕事をすることになった。開発の仕事の中には、モニターをサポートするような事務がたくさんある。取ってきたデータのチェック、臨床試験を実施するために病院と契約するための書類準備、それからどれくらいの患者さんが治験に組み込まれているかをチェックする業務などだ。
これをやりたいと自分で希望したわけではなかったが、「既婚者には外を出歩いたり、出張をしたりする仕事は大変だろうから」という配慮だった。
――現在の感覚だと、なかなかの衝撃です。
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