では、どうすればいいのか。「今の私がプレゼンすると、大失敗して評価が下がるかもしれない」と、事実をそのまま認めてしまう。ただそれだけです。隠し事がなくなると、堂々とできるようになります。
これが「開き直る」ということです。「私は大したことはできませんよ」と、思い切って開き直るんです。これは自分を下げているわけじゃありません。事実をちゃんと受け入れているだけなんです。
対処法1「アドレナリンを出す」
ここで1つお伝えしておきたいことがあります。「自信がない」と「自信を感じない」、この2つは似ているようで違います。同じ「自信」というワードを使うから、頭の中でこんがらがってしまうんです。
森本:まだ「胸を張れない」みたいなワード選びのほうが、自信というものから引き剥がせるのかもしれないですね。
白石:自信というワードへの固執が、かえって理解を妨げていたかもしれません。
では、「胸を張れない」という言葉に言い換えてさらに説明を進めていきましょう。「胸を張れない状態」には具体的な原因があります。その対処法を2つご紹介します。
1つ目はズバリ、アドレナリンを出すこと。胸を張れない状況というのは、基本的に何かが怖いときです。嫌な結果になるんじゃないか。ダメな自分を見られるんじゃないか。そういった恐れがあります。しかし、アドレナリンが出ると、この恐怖心は薄れます。
ラグビーのニュージーランド代表、オールブラックスが試合前に踊る“ハカ”をご存じですか? 地面を強く踏み、目を見開き、体を叩き、口を大きく開けて大声を出す。あれは相手を威嚇するだけでなく、アドレナリンを意図的に出す儀式でもあります。「私は生きる、私は死ぬ」という言葉を交互に唱えていて、自己暗示の効果もあるそうです。
ラグビー経験者いわく、「大きな人と体でぶつかり合うのは、まともな精神状態ではできない」そう。格闘家が、試合中は痛みを感じず、終わってから急に痛くなるのも同じ理由です。


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