インバウンド客急増の背景としては、台湾発の世界的な自転車ブランドである「GIANT(ジャイアント)」が、今治駅前と尾道桟橋前にレンタサイクル基地を持っていることが挙げられます。実は同社としまなみ海道の縁は深いのです。
同社の創業者で26年2月に逝去した劉金標(りゅう・きんひょう)氏は、サイクリングの聖地となる前からしまなみ海道に注目していました。そこでその魅力を伝えるべく、12年に台湾財界人らと同所をサイクリングしてアピールしたことから、台湾でも人気を集めるようになりました。
また14年には、台湾の「日月潭(にちげつたん)サイクリングロード」と「瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード」が姉妹自転車道協定を締結。以降、サイクリングを通じた観光交流が行われています。
評判を聞きつけたさまざまな国の人がしまなみ海道にはやってきますが、特に台湾人が多いのはそういった理由があったのです。実際にサイクリングをしていると、とにかく外国人観光客の姿が目立ちます。日本におけるサイクリングの“聖地”として、しっかりと定着していることがうかがえます。
老舗中華料理店から広まっていった「人気B級グルメ」
さて、サイクリングでたっぷり瀬戸内を堪能したら、今治のB級グルメ「焼豚玉子飯」でお腹を満たすのがおすすめです。
駅から徒歩圏内、発祥のお店の1つ「白楽天」では、ご飯の上に甘辛いタレをかけた焼豚をのせ、その上にさらに半熟目玉焼きがのった、懐かしい味わいの焼豚玉子飯をいただくことができます。
同店HPによると、「老舗中華料理店の料理人だった先代が独立し、白楽天を開業すると同時にメニューとして出すようになった」という、焼豚玉子飯。このボリューム満点のメニューが、近くの高校に通う生徒たちの間で評判となり、人気が広まっていったそうです。
こうした、しまなみ海道や今治のさまざまな魅力が前面に出ている映画『汝、星のごとく』。サイクリングの目的の1つに、同作のロケ地巡りも加わりました。


※ログイン後、コメント入力が可能です。