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東証プライム上場の銘柄が外れ、スタンダードやグロース上場の銘柄が採用――。
10月、TOPIX(東証株価指数)をめぐる「下克上」が起きた。流動性や時価総額で劣る既存683銘柄が除外候補となった一方、スタンダードとグロース市場から35銘柄が新たに組み入れられるからだ。
スタンダードとグロース市場から新たに採用されるのは、時価総額が1兆円超の日本マクドナルドホールディングスなど、並みのプライム銘柄を凌駕する大企業だけではない。IR(投資家向け広報)や資本政策の見直しなどで企業価値を引き上げた中堅企業も名を連ねる。悲願のTOPIX入りを果たした企業の取り組みを追った。

東証の「要請」が契機に
「事前の試算結果から、いけるだろうと思っていた。それでも、正式に採用が決まった瞬間はほっとした」。空調計装工事を手がける、日本電技の小林義明取締役企画管理本部長はそう話す。同社は今回、新たにTOPIXに採用された銘柄の1つだ。
旧ジャスダック市場に上場していた日本電技は、22年の市場再編にあたりスタンダード市場に移行した。「プライム市場に鞍替えしないのか」と株主からしばしば問われたが、ガバナンス体制が途上であることを理由に逡巡していた。
TOPIX入りを目指す契機となったのは、23年に東京証券取引所が発出した「資本コストや株価を意識した経営」の要請だ。日本電技もPBR(株価純資産倍率)を引き上げる方策を模索していたところ、「次期TOPIXにはスタンダード上場の銘柄も選出される」という情報を得た。そこで企業価値の向上と合わせて、スタンダード市場からTOPIXへの採用を目指すことにした。
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