「真剣交際に別の方と入ることになったのに、お断りを前提で消化試合のようなお見合いをする男性もいます。それよりも、ペナルティをお支払いしてキャンセルするほうが誠実な対応ではないですか?」
すると、すぐに返信が来た。「お相手相談室から鎌田さんのところにキャンセル料が入ってきますよね。そのキャンセル料は、お振り込みでこちらにいただけるのでしょうか?」。
そこで、筆者はキャンセル料の取り扱いについての説明をした。「キャンセル料は会員様に入るものではなく、相談室が受け取るものなんですよ。相談室間で進めてきた日程調整などの作業が無駄になったことへのペナルティとして扱っています」。
その後、すぐにさとこから返信があった。「本人がお見合いのために時間を空けていたのですから、その迷惑料として、会員に入るという考え方のほうが正しいのではないかと、私は思います」。
オンラインで先に見極めたい。キャンセル料は相談室ではなくされた本人が受け取るべきだ――。それはさとこが作ったルールであって、一般的に当てはめられるルールではない。
「時間を無駄にしたくない」「出産も視野に入れている」という気持ちに追い詰められて、なるべく傷つかずに、効率的に出会っていきたいという思いが先立ち、マイルールを作ってしまう。
しかし、それがかえって出会いのチャンスを狭め、ますます結婚から遠ざかっていく結果につながっているということに、彼女は気づけていない。
妹には負けたくない…さゆりの場合
さゆり(36歳、仮名)は、年収1000万円以上の男性との結婚を望んでいた。その条件の向こうには、3歳下の妹、かよの存在があった。子どもの頃から、勉強ができたのはさゆりだった。親に褒められるのも自分。妹のことは、どこか下に見ていた。
さゆりは地元の名門校から有名私立大学に進み、大手企業に就職した。
一方、妹が通った高校も大学も、さゆりに言わせれば大した学校ではなかった。かよは、卒業後はメーカーに就職したが、仕事にもさほど熱心ではない。少なくとも、姉の目にはそう映っていた。


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