「いたずらを100%防ぐのは難しいですが、遊び場や遊ぶ時間をしっかりつくって、ストレスがたまらないようにすることもすごく大事だと思います」
このやさんの部屋にあるワイドなキャットウォークもストレス解消に役立っているよう。棚をつくるときは、猫が登れないよう動線などを考えて製作しているため、ハンギングに手を伸ばすことなどはないそうです。
光が少なくても育つ。植物のプロが実践する無理しない植物ケア
このやさん宅のように、たくさんの植物があると水やりなどお手入れする手間と時間がかかりそうですが、どうしているのでしょうか。
「3日に1回くらい、水を必要とする植物は妻が担当して面倒をみてくれています。自分はズボラな方で、決まったルーティンで水やりをしているわけではないです。毎日関心をもって様子を見ながら『葉っぱにハリがなくなってきた』『ちょっとまずいかな』くらいのタイミングで枯れる前に水をあげることが多い。平均して週1回、植物によっては月1回くらいのときもある。植物は厳しい自然の中で育っているので、自然に近い環境で育てるほど環境に適応して強く育つようです」
●水やりの工夫
・ハンギングは“どぶ漬け(バケツに水を張って、ドボンとつける)”でしっかり吸水
・大きな鉢は動かさずに水やりができる台をDIY
・小さい鉢、中くらいの鉢はお風呂場で水をかける
・活力剤や肥料を時々混ぜる
また、日当たりが悪い部屋も多いはず。このやさんのお住まいは南向きですが、日当たりが十分ではないため、植物育成ライトを使っています。LED植物育成ライトを使うと、窓がない暗い部屋でも植物は十分育つとのこと。
「ここ10年くらいで、植物育成ライトの種類が増えて価格的にも買いやすくなりました。LED電球のクリップ式のライトが便利です。うちではクリップ式やダクトレール型のライトを20個くらい使っていて、タイマー設定で夜間は自動で消えるためで管理はラクです。電気代はかかりますが、LEDなので高額ではありません」
「猫にも植物にも配慮しながら、自然な形で暮らしたい」と話すこのやさん。DIYも植物も猫も、手間をかけることを楽しみながらも、完璧を求めるのではなく工夫しながら続けられる方法を、探し、選ぶ。このやさんのそういう姿勢が、住まいの心地よさをつくり、多くのフォロワーに支持されています。
「猫と植物に囲まれたゆったりした午後がいちばん好き」。その言葉から、好きなものに囲まれた暮らしの豊かさが伝わってきます。「賃貸だからできない」「部屋が暗いから植物は育たない」「猫がいるから植物を諦める」ではなく、この記事を見て「自分にもできそう」「やってみようかな」と前向きな気持ちでチャレンジする人がきっといる気がします。植物を育てるのが苦手な自分も刺激を受け、パキラのシンボルツリーなどを購入したところ、猫たちはいたずらをすることもなく、部屋がぱっと明るくなり、見るたびに癒やされています。
このやさん
取材・文/佐藤由紀子
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