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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

混雑嫌い、でも色づきに敏感な京都人の"紅葉狩り"裏技…「御所は通り抜け、堀川通は車窓から」秋に必ず交わす"ある会話"とは

11分で読める
京都御所
京都人に抜け道として活用されている京都御所で、「ついで紅葉狩り」も楽しい(写真:めがねトンボ/PIXTA)
  • 江角悠子 フリーライター、編集者
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甘味で言えば、「出町ふたば」には新栗を使った「栗餅」が登場するほか、街の和菓子屋や洋菓子店にも栗や芋、南瓜を使った季節限定品が並ぶ。私のお気に入りは、1982年に創業した「マールブランシュ」のモンブランだ。

そして、お店で食べる生ケーキもいいけれど、今や京土産の定番になった「マールブランシュ」のお濃茶ラングドシャ「茶の菓」は大好きな味なので、自分用にも買う。京都限定な上、今は秋限定パッケージも登場しているようなので、京都に来られた際はぜひ各店舗でチェックしてみてほしい。

「出町ふたば」に秋限定で登場する「栗餅」。ぴょこんとおへそのように出ているのが丹波栗。ホクホクと甘く、香り豊かだ(写真:田中太郎/PIXTA)

モダン建築と紅葉

最後に、春の桜の記事と同様、私が長らくガイドブックの仕事をする中でみつけたオススメの紅葉スポットを紹介したい。

混雑する京都で、何とかして静かに紅葉を楽しみたい私がやっと見つけたと思った場所が、「圓通寺」である。江戸時代初期に、後水尾天皇が造営したお寺で、枯山水式の平庭に面した部屋に入ると、真っ正面には色づいた比叡山が鎮座しており、とても神々しい。

比叡山を借景にしているというのが、何とも贅沢なお庭(写真:筆者撮影)
床を高めにすることで、庭越しに比叡山が自然と目に入るよう工夫されているそう(写真:筆者撮影)

電線やマンションなど、現代の暮らしを感じさせるものは一切視界に入ってこない。まるで江戸時代にタイムスリップしたような景色が残る、貴重な庭園。岩倉という立地で市内でも北の方にあり、アクセスはあまりよくないが、その分、人も少なめで、本当に静かに絶景を望める。わざわざ行く価値がある。

次にオススメなのが、「白沙村荘 橋本関雪記念館」だ。ここは入館料が一般1300円とややお高い印象があるが、その分、人が少ない。そして、1300円以上の価値があると私は思う。

白沙村荘の庭園西部分、持仏堂周辺の紅葉(写真:筆者撮影)

白沙村荘は、もともと日本画家、橋本関雪が自身の制作を行うアトリエとして造営した邸宅だ。1万平方メートルの敷地内には、大正〜昭和初期に建築された居宅や茶室、持仏堂などの建造物が散在している。

国の名勝に指定されているという「池泉回遊式庭園」は7400平方メートルにおよび、つまり敷地全体がとても広く、それはもう庭というより、ちょっとした森のようである。秋の京都を、静寂に包まれてゆったり過ごせる場所はとても貴重だ。

歴史ある和の建築物と紅葉の組み合わせが良い(写真:筆者撮影)
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