さて、寺社仏閣と紅葉の風景もいいけれど、今年は少し趣向を変えて、レトロ建築と紅葉を楽しんでみるのもおすすめしたい。京都の近代建築と紅葉を一緒に楽しめる場所として、私が好きなのが「アサヒグループ大山崎山荘美術館」だ。
天王山の山腹に建つ大正〜昭和初期の山荘を利用した美術館で、建物そのものが見どころのひとつ。館内からはもちろん、広い庭園を歩きながら、建物と木々が織りなす景色を楽しむことができる。
色づいた紅葉に囲まれた山荘は、まるで絵画のよう。寺社の境内で見る紅葉とはまた違い、洋館と紅葉という組み合わせが新鮮で、京都の秋にはこんな楽しみ方もあるのかと思わせてくれる。
寺社仏閣と紅葉だけではない、京都の秋の楽しみ方
実は近代建築の宝庫でもある京都。この秋には、今年で5回目となる「京都モダン建築祭」も開催される。2026年10月31日(土)~11月8日(日)の9日間中、今はホテルになっている「任天堂旧本社」や、通常非公開となっている「大丸ヴィラ」など、普段はなかなか入ることのできない建物も特別に公開される。
紅葉の名所を巡るだけではなく、建物を目当てに街を歩いてみると、いつもの京都とは少し違った風景に出会えるはず。
寺社仏閣と紅葉という、いかにも京都らしい風景ももちろんいい。
でも、京都に暮らしていると、秋の楽しみはそれだけではない。通勤途中の銀杏並木だったり、車窓から眺める山の紅葉だったり。少し足を延ばして、静かな庭園やレトロな建物を訪ねてみるなど、観光名所を目指さなくても、京都の街のいたるところに秋が広がっている。
「今年の紅葉はどうやろな」と会話をしつつ、いつもの道を歩く。
そんなふうに、暮らしの中で季節を味わうことこそ、京都人の秋の楽しみ方なのかもしれない。


※ログイン後、コメント入力が可能です。