リーシング(店舗誘致)を担当したアーバン商業開発は、「銚子を当物件の商圏に取り込まなくては建物がたとえいくら大きくても地域一番店には成り得ずこの計画は失敗するで有ろうと進言」していた。(『ショッピングセンター』1994.3)
“大きな競合”と“近い競合”が登場
リニューアルから10年を待たないうちの2001(平成13)年、大新産業は「サンモール」を売却し、2002年に破産してしまう。テナントの売上低迷により、収入が減少したためであった。
2006(平成18)年にパシフィカ・モールズの設立したSPC(特別目的会社)が「サンモール」を取得し、運営を担うことに。そして、2008(平成20)年4月、直営のシネコンである「サンモールシネマ」をオープンした。シネコンを開設することで、来店客数の増加を期待していた。
旭市では常設の映画館が約20年前になくなり、銚子市でも前年に唯一の映画館が閉鎖。映画館の空白地帯となっていたため、シネコンにより商圏を拡大できると見込んでいたのだ。
ところが2010(平成22)年3月、銚子市に「イオン銚子ショッピングセンター」(現・イオンモール銚子)がオープンした。ジャスコを核とし、専門店は100店舗、シネコンも設けられた。駐車場は3200台分。「サンモール」をはるかに上回る規模である。
当時、イオングループの出店として千葉県内で3番目の規模だった。年間の来店客数目標は700万人で、集客を狙う範囲に旭市も含まれていた。
「サンモール」と「イオン銚子ショッピングセンター」は同じ国道126号沿いで、車で30分もかからないほど近接している。それまで大型モールが不在だった銚子市に「イオン銚子ショッピングセンター」が誕生したことで、銚子方面から「サンモール」へ来る客はごっそり持っていかれただろう。
かつてのリニューアル時にリーシング担当が口にした進言が、当たってしまったとも言える。


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