さらに2022(令和4)年4月、車で10分もかからない場所に「イオンタウン旭」がオープンした。「イオンタウン旭」は店舗数19、駐車場は472台と中規模であるが、県内最大の無印良品が出店し、2階に市の多世代交流施設「おひさまテラス」が設置されるなど注目度の高いモールであった。
翌2023年2月に、「サンモール」核テナントのイオン(旧・扇屋ジャスコ)は閉店してしまった。
2024(令和6)年9月には、イオンが入っていた1階部分に後継としてベイシアが出店したものの、2階部分は空いたまま。2022年12月に閉店した準核テナント、かねたや家具店の跡地も埋まっていない。冒頭で述べたように、館内全体として空き区画が目立つ状態となっている。
苦戦の要因
冒頭にて、廃墟モールの誕生には7つの要因があると書いた。具体的には以下の7つだ。
①競合施設の存在、②モータリゼーションの進展、③アクセスの悪さ、④動線の設計ミス、⑤施設規模の不適合、⑥運営会社の破綻、⑦核テナントの撤退
「サンモール」は、①競合施設の存在、⑦核テナントの撤退により廃墟化が進んでいる。また過去に、⑥運営会社の破綻を経験している。
破綻した大新産業は、行政ではなく民間デベロッパー、それも地元デベロッパーとして街づくりを進めてきた。一方、「サンモール」の核テナント撤退前に誕生した「イオンタウン旭」の背後には、旭市が進める官民連携の構想がある。
後編では、「サンモール」が旭市の街に何をもたらし、いま何が問われているのかを探る。


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