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ライフ #廃墟モールの経済学

「売り上げが毎年2桁成長」してたのに…地元デベロッパーが開発も倒産→廃墟化が進む「千葉のリゾート風モール」の顛末

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サンモールの外観
千葉県旭市にある「サンモール」(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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館内へ入ると、1階にはスーパーのベイシアやドラッグストアのクリエイト、ダイソーのほか、衣料品店などが軒を連ねている。

ベイシア、クリエイト、ダイソーなど生活に必要な店舗がそろう(写真:筆者撮影)

しかしフロア全体に空き区画が点在し、1階のダイソー店内にあるエスカレーターは閉鎖されている。2階部分が、大きな空き区画となっているからだ。外部にある別のエスカレーターも故障しているなど、老朽化も感じられる。

ダイソー上の2階が大きな空き区画となっている(写真:筆者撮影)
外部のエスカレーターは故障していて使えない(写真:筆者撮影)

2階はさらに空き区画が多く、衰退している印象を受ける。白い幕で囲まれた巨大な空き区画も存在する。3階はシネマ、ゲームセンター、フードコートが大部分を占めるが、フードコートには飲食店がひとつもない。

「サンモール」館内全体として、まったく人がいないわけではない。平日にしてはそれなりの買い物客がいる。

とはいえ、活気があるとは言い難い。複数の区画が使われておらず、廃墟モール化が進んでいる。なぜ「サンモール」は衰退してしまったのか。

オープン後、売り上げ好調で拡張リニューアルを実施

「サンモール」は1982(昭和57)年4月にオープンした。

開発したのは、旭市に本社を置いていた大新産業である。核テナントは扇屋ジャスコで、専門店は42店舗が出店した。建物の外部にはミニアスレチックや小規模なプールを備えた「メルヘンプラザ」がつくられた。当時、合併前で人口4万人弱だった小都市・旭市において、華々しく産声を上げたのである。

オープン後も「サンモール」の売り上げは毎年2桁成長し、順調に歩みを進めていた。そこで、1993(平成5)年4月にリニューアルを実施する。売り上げが好調に推移していることから、テナントが拡張を要望していたのだ。

開発当初、大規模店舗法、通称・大店法によって計画面積を大幅にカットされたという事情もあった。大新産業は、この増床をもって当初計画した規模になると考えていた。

全体の店舗面積は約3倍、専門店数は75店舗となり、駐車台数は1200台から1600台に拡張した。この増床リニューアルにより、従来の旭市周辺にとどまらず銚子市からの来店も狙った。銚子市は海上町や飯岡町(いずれも現・旭市)を挟んだ東側に位置しており、車30分程度の圏内である。

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