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ライフ #親の老いに、あわてない「介護のリアル」

犬を飼う高齢者は「認知症リスク48%低い」—でも、親が倒れたら誰が犬の世話をする?《老いた親と老犬の問題》

7分で読める
高齢者と飼い犬
高齢者が犬と暮らすことによる健康へのメリットとは?(写真:OKINO / PIXTA)
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ユタカさんの父親の救急搬送の件は、警察から父親が介護サービスで世話になっている地域包括支援センターに連絡されていました。

その後、地域包括支援センターのスタッフが地域のボランティアセンターに問い合わせてくれて、幸運にも散歩に連れて行ってくれる有償ボランティアが見つかったのです。

ユタカさんも自身が安易過ぎたと顧み、帰省の頻度を増やすなどして可能な範囲で父親とタロウのことをサポートするようになりました。

「親子ローン」ならぬ「親子飼い」

タロウのように、ボランティアがみつからない場合は、ペットを飼っている親にもしものことがあった場合、その世話はどのようにすべきなのでしょう。

周囲を見渡すと、さまざまな方法で備えている親子がいます。

① 何かあった場合は、子どもが引き続き飼うことを約束したうえでペットを迎える(親子リレーローン風)

② 近所に暮らす場合限定だが、親子2世帯で飼っているケースも。平日の日中は親宅で、夜と週末は子宅でという飼い方(親子ペアローン風)

③ 一時的なことなら、ペットシッターやペットホテルを活用。数は多くないが、終身預かるところも(ペットホテルに預けられると、体調を崩す子もいる。元気な頃から預け方を考え、慣らしておくことも必要)

④ 最後の手段として、ユタカさんが検討したように、里親を探す。相談窓口を設置する自治体もある。掛かりつけの獣医に相談するのも一案

今回の研究で認知症の発症リスクを48%も軽減してくれる可能性がある、と分かるなど、ありがたい存在の「犬」。

しかし家族に迎える際には、先々のことをしっかり考えておかなければなりません。犬の平均寿命は15歳前後といわれていますが、最近は“アラウンド20歳”の子も見かけます。

人間と同じで、犬が高齢になると介護力だけでなく経済力も必要です。想像以上に医療費などがかかるケースも珍しくありません。

すでに高齢の親がペットと生活している場合は、親の急な入院などさまざまなケースをシミュレーションしておきたいものです。

(画像:環境省パンフレット「共に生きる 高齢ペットとシルバー世代」より)
<参考>
国立研究開発法人国立環境研究所「犬と暮らす高齢者が増えると4年間で約5,920億円の公的支出削減 —約11,200名の地域在住高齢者を対象とした7.5年間の大規模疫学研究—」
https://www.nies.go.jp/pr/news-and-updates/2026/Press20260818.html
環境省パンフレット「共に生きる高齢ペットとシルバー世代」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/r0109/pdf/full.pdf

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