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「北朝鮮のミサイル防衛」は建前なのか、海上自衛隊が新型イージス・アショア艦を中国正面に投入するこれだけの理由

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建造中のイージス・アショア搭載艦のイメージ(写真:防衛省ホームページより)

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イージス・システム搭載艦(ASEV)は中国正面に投入されるのではないか。ASEVの進水が間近い。これは安倍晋三政権のイージス・アショア設置で大失敗したことと、それにより余った1組200億円のSPY-7レーダーを転用して作った軍艦だ。重量は1万2000トン、燃料満載なら1万5000トン以上と目されている。

防衛省はこのASEVを「ミサイル防衛用」としている。予算要求の際には「日本海で北朝鮮弾道弾の監視や迎撃にあたるため」と説明している。

それは本当だろうか。そうはならない。海自は得てして、予算要求理由とは違う使い方をする。ミサイル防衛は二の次とし、それよりも重要性が高い中国正面に投入するつもりだ。

ASEVと自動戦闘の仕組みは?

では、ASEVとはどのような軍艦なのだろうか。単純にいえば世界最強の軍艦である。

現状で世界一であるアメリカ海軍のイージス艦「アーレイ・バーク級フライトⅢ」よりも高級である。より強力なレーダーを持ち、ミサイル搭載数も多く、船体規模も二回りは大きい。

ただ、最強を目指して計画したわけではない。始まりは安倍政権下における秋田県、山口県でのイージス・アショア設置が失敗したためである。そこで先行契約したイージス用レーダー2組の始末が問題となった。

契約解除をすると違約金で国に損害を与えてしまう。それが嫌で、政権は海自に押し付けて搭載艦を作らせた。そのうえで海自も高級化を進めた。尻拭いさせるなら高級・高性能なものにしたいと注文をつけた形だ。期せずして世界最強となった。

当然ながら全自動戦闘にも対応している。イージス・システム本体は従来型イージス艦と同じである。そのため「特別全自動(Auto-Special)」を選択すれば、人間を介さずにシステムが勝手に戦闘をする。それで海戦で最も過酷な対艦ミサイルによる飽和攻撃にも対抗できる。

仕組みも難しくはない。中国の先行研究によると、レーダーで空中目標を観察しているだけだ。ちなみに、日本語や英語では『軍事研究』2021年9月号の筆者による記事以外にはその旨の言及はない。そのため簡単に説明する。

まずは観測結果から機種を推測する。「高空を真っ直ぐ飛ぶから旅客機」「低速で針路変更が多く一定距離を保つから哨戒機」「加減速や高度変更が頻繁なので戦闘機」「100メートル以下を一直線で飛ぶから対艦ミサイル」。大雑把に言えば、こんな具合だ。

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