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不安な人に効くのは「優しい言葉」「手を握る」どっち? 病院の待合室で年配夫婦が教えてくれた"幸せホルモン"の増やし方

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手を握る 幸福感とは身体感覚である
触れ合いや体温といった身体感覚が与える心の変化とは?(写真:Taka/PIXTA)
  • 山口 創 桜美林大学教授、臨床発達心理士

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なんとなく心がふさぐ、やる気が出ない――。幸せになろうとするとき、私たちはまず「心」を変えようとしがちです。しかし、身体心理学では心が整うのは「身体」が変わったからと考えます。そのカギとなるのが、オキシトシンやセロトニンをはじめとする「4つの幸福ホルモン」です。
ここでは身体心理学者・山口創氏の著書『幸福感とは身体感覚である』より一部を抜粋・編集し、身体を動かして体の中から幸せになる仕組みと具体策を紹介します。

ある日の病院の光景

ある日、私は病院でこんな光景を見ました。

診察室の前の待合室に、年配の夫婦が並んで座っていました。奥さんのほうが診察を受けるようで、順番を待っているところでした。

奥さんは少し不安そうな表情をしていました。病院という場所は、誰にとっても落ち着かないものです。診断の結果がどうなるのか、どこか胸がざわつくような時間が流れていました。すると隣に座っていたご主人が、何も言わずに、そっと奥さんの手を握りました。強く握るわけでもなく、ただ静かに手を重ねただけでした。

その瞬間、奥さんの表情が少し変わりました。肩の力が抜け、緊張していた顔がゆるみ、ゆっくりと息を吐きました。言葉は交わされていませんでしたが、2人の空間は安心感で満ちていました。

触れることの力は、生まれた瞬間にも宿っています。

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