“肉スティール”をする人間には、しゃぶ葉側がこの行為を把握していると伝わり、抑止にもつながる。一方で肉を取られた側も、これは店も認識しているトラブルなのだとわかれば、スタッフに申し出やすくなる。さらに、配膳ロボット慣れしていない客が、意図せずほかの皿を取ってしまう“肉スティール・ミス”も避けられるだろう。
企業が消費者に周知するのは簡単ではない
ここで重要なのは、メディアに対して答えることと、企業が自ら利用客に知らせることは同じではないということだ。文章を書く身としては複雑な気持ちもあるのだが、ニュース記事を読まない人の数は年々増えている。
しかしホームページやSNS、または店内や注文端末などでアナウンスをすれば、実際に問題に遭遇する可能性がある客に情報を届けられる。要するに、目に触れる機会を増やすということだ。
迅速なアナウンスが難しいわけでもない。同じすかいらーくグループの「資さんうどん」が、最近まったく逆ともいえる対応を見せている。
9月21日配信のコラム「『店員が営業中に飲酒?』『記念撮影がまずダメ』…資さんうどん「乾杯動画」炎上に見る“とにかく批判したい人々”の恐ろしさ」でも取り上げたが、今年9月18日、資さんうどん倉見店のスタッフが営業中の店内で客と乾杯する動画がSNSで拡散された。
動画だけを見れば、制服姿のスタッフが勤務中に酒を飲んでいるようにも見えたため、「バイトテロ」といった言葉とともに批判が広がった。


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