マーラータンであれば可能なテイクアウトでの売り上げも、食べ放題がメインの場合は、テイクアウトを提供することもできない。開店におけるイニシャルコストを回収するには、この回転率の低さを客単価や安い食材費でどうカバーするかがカギになる。
池袋にはガチ中華が一気に増え始めた5、6年前から回転火鍋をうたう店が数店舗オープンしていたが、マーラータンブームの前だったこともあり在日中国人の客しか掴めず、どの店もすでに閉店を余儀なくされている。そんな中、マーラータンブームの波にちょうど乗れたのが転多多やなべ丸なのだ。
今後、マーラータンと同様に回転火鍋が稼げる飲食店だと見込んだ中国人の同業者が池袋や上野以外のエリアでも回転火鍋店を出店する可能性は大いに考えられる。
回転火鍋の未来はどうなるのか
転多多のオーナーも「回転火鍋は中国人だけでなく日本人のお客さんのあいだで人気になっているので、池袋以外でも日本人の集客を見込める場所で新店舗を出店させたい」と意気込む。マーラータンも昨今の店の増えるスピードを見ていると、近い将来バブルが弾けそうな未来が想像されるが、出店費用がよりかかる回転火鍋の未来はどうなるのだろうか。
具材を選ぶ楽しさと、日本のしゃぶしゃぶ文化の安心感、そして回転レーンというエンタメ性を絶妙なバランスで融合させた回転火鍋。
マーラータンに比べると割高感はあるものの、友人とわいわい言いながら、あるいは1人でマイペースに推し具材をレーンから選び出すワクワク感は、一度体験してみる価値がある。このブームが一過性に終わるのか、ガチ中華の新たなジャンルとして定着するのか、その動向に注目したい。


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