ただし、今回のシャウエッセンのケースは、「容量減かつ、1本あたり増量」であり、普通に考えれば現行品で一般的に見られる1袋6本から5本への変更は簡単に予想することができる。
広告において日本ハムは「意地の107g」というワードを使ったが、広告には書かれなかった「6本が5本になる」という変化のほうが、はるかに生活への影響をイメージしやすかった。メーカーと消費者の間で、変更の受け止め方にズレがあったとも言えるし、むしろ「基本、5本になる」と伝えるべきだったのだろう。
ファミリー世帯での本数減少は食卓への影響が小さくはないはずで、実際、「家族できれいに分けられなくなるならもう買えない」という意見があちこちで見られる。
企業努力が及ばないレベルの物価高…値上げを企業はどう伝えるべきか
今回のように、商品の値上げや、それに際した消費者コミュニケーションの文脈で取り上げられることが多いのが、赤城乳業の「ガリガリ君」だ。同商品は2024年3月より、70円から80円に値上げしたが、その際、マーケティングの一環として「謝罪」を行ったのだ。
新聞や交通広告で、従業員が深々と頭を下げる写真を掲載。値上げによる消費者の負担増加に対し「深くお詫び申し上げます」と謝罪したところ、その素直な姿勢が好感を持って受け入れられたのだ。
他にも「うまい棒」で知られるやおきんの事例もよく知られている。同社では、2022年1月に2円の値上げ(10円から12円)を発表した際、事前の情報錯綜でお騒がせしたことに対しては謝罪したものの、値上げについては謝罪はせず、「42年間、ありがとう。うまい棒は12円(税抜)へ。」という前向きなメッセージを展開した。その結果、消費者から「むしろ今までありがとう」といった声が寄せられる結果となった。


※ログイン後、コメント入力が可能です。