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「虫」を追って見えた北朝鮮の素顔―カブトムシはゴミ扱い、日本では絶滅危惧種も…昆虫研究者が語る「祖国」と人々

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北朝鮮の首都・平壌。都市部でも豊富な昆虫が採集できる(写真:編集部)
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著者が採集した新種のカツオブシムシ「Orphinus changdoi Kadej et Kitano, 2010」(写真:韓昌道氏提供)

このように、いわばまだ手つかずの環境のままでそのような厳しい規制を行っているので、日本とは同じ昆虫であっても生息数や身近さに大きな違いがあります。

――そういう環境もあるからこそ、採集も研究者としては十分な成果が得られたのでしょうか。訪朝調査で1種の新種と21種の採集初記録の昆虫を発見しています。

例えば、動物の糞に集まる糞虫類を平壌市内の大城山(テソンサン)というところで採集しました。ここは平壌中心部からもほど近い場所です。世界的に都市化が進む中で、糞虫類は多くの国で減少傾向にあります。とはいえ、日本や韓国では絶滅が危惧されているような糞虫類も朝鮮では観察されています。

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