もちろんリーダー格である菊池風磨が、新メンバー、特にジュニア経験のないメンバーに気を配っていなかったわけではないだろう。実際、猪俣の契約解除を受けた謝罪会見では、ファンのあいだでジュニア経験の有無が論議になっていることに思い悩み、新メンバーにはプライベートも含めて芸能人としての自覚を再三促してきたと菊池は話していた。だが今回の事件が起こるに至り、山田の心配が現実のものになったとファンからは受け取られたわけである。
山田涼介は“王道アイドル”の代表格
では、山田涼介というアイドルは、なぜファンから絶大な信頼感を得ているのか?
山田は1993年生まれ。旧ジャニーズ事務所としては異例だが、テレビ番組『Ya-Ya-yah』(テレビ東京系)で開催された公開オーディションで合格し、事務所入りした。
その後ジュニアでのユニット活動を経て、2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてメジャーデビュー。グループはファーストコンサートをいきなり東京ドームで開催するなど、華々しいスタートを切った。その後はソロ活動にも精力的に取り組み、2013年にはCDデビュー。今年は事務所初となるソロでのドームツアーも成功させた。
俳優としても、多くのドラマや映画に主演している。ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系、2013年放送開始)や映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017年公開)などはよく知られているだろう。現在放送中の『豊臣兄弟!』(NHK、2026年放送)では、豊臣秀次役で大河ドラマ初出演を果たした。
歌やダンス、演技力の確かさもさることながら、端正なビジュアルと佇まい、類まれなコメント力で長年多くのファンを惹きつけてきた“王道アイドル”の代表格である。他方、『スクール革命!』(日本テレビ系、2009年放送開始)のようなバラエティ番組では意外なところで天然ぶりを発揮し、司会の内村光良らからよくいじられるなど、ギャップの魅力もある。
こう書くとアイドルとして順風満帆なようだが、苦労もなかったわけではない。


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