遺伝情報の流れは「DNA→RNA→タンパク質」となっている。だから、最終的に機能するタンパク質の総体も細胞の状態を知るための重要な手がかりとなる。
タンパク質=proteinの総体なのでproteinome(プロテイノーム)といいたいところだが、字面がよろしくないせいか、プロテオーム(proteome)という言葉が使われている。
血液を用いた「臓器年齢」の研究に期待
前回は、いろいろな臓器の組織切片による時計を紹介したが、トランスクリプトームとプロテオームも時計として利用することができる。
これらの「時計」では、肝臓は40歳だけれど腎臓は48歳とかいうように、臓器によって異なった「年齢」になることがある。
このことは、臓器ごとに老化度、いわば「傷み具合」が違うことを示している。
また、以前に説明したように、DNAメチル化時計は何を見ているかがよくわからないけれど、トランスクリプトームやプロテオームは、どのような遺伝子やどのような機能を持ったタンパク質が関与しているかを追跡することができるという利点がある。
しかし、このような解析には臓器の一部を採取する必要があるので、研究としては面白いけれども、実際の臨床に用いるにはハードルが高い。なので、血液を用いたトランスクリプトーム解析とプロテオーム解析の研究に期待が持たれている。


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