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民放キー局にとってコンテンツの位置づけが、「放送するもの」からIP(知的財産)として「育てて稼ぐ資産」へと変わりつつある。
日本テレビは累計483億円を投じて映像制作大手を完全子会社化し、テレビ朝日は約580億円をかけた複合型エンターテインメント施設を東京・有明に開業した。TBSは300億円の投資枠を新設。テレビ東京ではすでにアニメ・配信部門の営業利益が放送部門を上回る。
そうした中で目下、『踊る大捜査線』や『ちいかわ』で注目を集めるのが、フジ・メディア・ホールディングス(HD)だ。IPを育て、広げることを得意としている。
自社で生み出した作品だけでなく、外部で生まれたIPにも、放送という増幅装置を組み合わせる。映画や配信、グッズ、イベントといった機能で価値を高める。
14年ぶりの『踊る』公開
今年9月18日、フジテレビ制作の『踊る大捜査線』の新作映画が全国の劇場で公開された。『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』は、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年)以来、14年ぶりとなる本編の新作映画だ。
『踊る大捜査線』は1997年に地上波ドラマとして放送されて以来、特番、映画、配信、パッケージ、イベント、劇中の登場人物によるスピンオフなどへと広がってきた。IPを地上波の外へ多面展開するフジの「フランチャイズ型モデル」の成功例である。
フジはドラマ以外にも、『新しいカギ』をはじめとするバラエティーやアニメなど、人気のあるIPを数多く持つ。近年は、放送を通じてコンテンツへの熱量を高める、「エコシステム」の活用にも積極的だ。
その代表格が、今や国民的キャラクターとなりつつある『ちいかわ』だ。


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