有料会員登録
ビジネス #ダイジェスト版

『ちいかわ』興収168億超、『踊る大捜査線』復活! フジテレビの「IPを育てて稼ぐ」新方程式

4分で読める
国民的キャラクターとなりつつある『ちいかわ』のグッズ(撮影:尾形文繁)
2/2 PAGES

ちいかわが登場したのは2017年で、クリエーターのナガノ氏がツイッター(現X)へ投稿。20年にはツイッター上で連載が始まり、21年に単行本化された。22年にはフジテレビの情報番組『めざましテレビ』内で金曜の朝7時30分過ぎに約1分のショートアニメが放送され、その後、火曜と金曜に拡大された。

「なんか小さくてかわいいやつ」の略であるちいかわは、主人公の「ちいかわ」とその友達の「ハチワレ」「うさぎ」などの日常を描いた物語だ。一見、子ども向けのようだが、その内容の深さゆえ、大人からも幅広く支持されている。

清水賢治・フジテレビ社長は「原作者のナガノさんはすばらしい才能。独特の世界観を持っており、われわれはそれを広げることに貢献できた」と会見で語る。

「育て、熱量を高めていく」

グッズ人気も高い。東京駅八重洲地下の東京キャラクターストリートにある公式ショップ「ちいかわらんど」では、子どもから会社員まで、平日夕方でも店外まで行列が延びていた。

今年7月に公開された『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』も注目を集めた。初の映画化という話題性に加え、数量限定の入場者特典も効いた。特典は第1弾から第5弾まで中身を替え、リピーターを呼び込んでいる(第6弾は10月10日から)。興行収入は168.5億円、観客動員は1155万人に達し、今年公開の作品で興行収入トップに立った(9月27日時点、興行通信社調べ)。企業などとのコラボも盛んで、その数は数十社に及ぶ。

松崎容子・フジテレビ執行役員は「フジテレビのメンバーには、IPコンテンツを育て、熱量を高めていく考え方が根付いている」「アニメや実写、映画、ドラマなどとの連携が得意」と話す。独自のフランチャイズ型モデルとエコシステムを構築し、アニメやドラマ、キャラクターをはじめとするIPのさらなる展開と熱量の向上を目指すという。

かつて地上波の視聴率を競ったキー局の競争軸が変わり始めている。

東洋経済オンライン(有料版)の「スタジオジブリを傘下に収めた日テレ、X発『ちいかわ』を1分アニメで広げるフジ…対照的なIP戦略」ではフジテレビのIP戦略を詳しく報じている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数