ことし6月7日にグループを卒業したが、そのわずか3カ月後に別グループのオーディションに参加していたのだから、STU48のファンの心中は複雑。「STUでアイドル人生を終えると思って送り出したのに」「推してたオタクにはなかなかキツい」との声が上がった。
まるでプロ野球のFA移籍?
そうした反応を見ながら、筆者は「プロ野球のFA移籍に似ているな」と感じた。
FA移籍先のファンは、選手の実力は認めながらも、チームの雰囲気や若手選手の出場機会が減らないかと警戒する。特にノイミーは生え抜きのメンバーで固められたグループ。「せめて加入するなら新人で、その後に育成を」と思っていたら、他球団の実力者が入るとなれば「それは違う」となっても仕方がない。
一方で、FA移籍される方のファンは「やはり強いチームに行くのか」とがっかりし、ときに愛憎が逆転しブーイングに変わる。石田に対してだけでなく、「STU48では売れないからではないか」とグループ自体への批判もあった。FA移籍があった際、出ていかれた球団にもファンの不満が向かうのに似ている。
ただし、プロ野球とアイドルには決定的に違うところもある。結果の可視化だ。
プロ野球であれば、打率や本塁打といった明確な数字でチームへの貢献度が可視化され、結果を出せばやがて移籍先のファンにも受け入れられていく。
一方、アイドルにもSNSのフォロワー数やグッズの売上といったシビアな数字は存在する。しかし、それはあくまで個人の指標に過ぎない。彼女たちが歌やダンス、そして何よりチームの空気にどう貢献したかは、数字では見えてこない。なので移籍してきたアイドル経験者がファンの信頼を勝ち取るのはプロ野球よりも難しい。
ノイミーでは新メンバーオーディションに密着したドキュメンタリー番組「≠ME 名無しのシンデレラ」が地上波で放送される。アイドル経験者には厳しい目が向けられそうだが、ノイミーにふさわしい存在なのか、番組を通してファンを納得させられるだろうか。


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