本書は「つながりと自主性」という二極で論じていますが、私は、つながりを「人の心」、自主性を「サルの心」、そして文明が要求する「文明の心」という三極で考えています。
狩猟採集時代は人間に特有の環境でした。その環境の中では他者とつながっていた方が生き残りに有利だったために、「人の心」で集団として生き残るという方法を採っていたと推測されます。
一方、人間は、一匹で生きていくという自主性、「サルの心」も持っています。もともと生物一般は、基本的に協力し合いません。
つながりはあっても、技能などの開発は一人でやるというのも面白いところです。日本は、技能開発が非常に高い国ですが、それは日本の伝統的な集団社会が、他者とのつながりをきつめにしておく一方で、「あいつは変わった奴だけど、好きなようにやらせてやれ」と一人でいることも許すものだったことが関係すると思います。
そして、そういった集団社会は、かつては新しい田植えの効率化の方法などを生み出すオリジンでもあったと思うのです。
現代社会は「自主性」と「つながり」を求める
「文明の心」は、今の文明の分析にもよりますが、自主性も要求しているし、つながりも要求しているように思います。
自主性とは、新しいものを切り開いていく挑戦的な心理で、新規
ただ、それをオールマイティーにやれる人はいないので、組織としてはバランスをとっていろんな人を入れるということになるわけです。


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