なお、今年2026年にはパリ中心部に任天堂のガシャポンショップがオープンした。パリでは1回5ユーロ(約900円)と日本に比べると高額にもかかわらず連日盛況のようだ。筆者が立ち寄った時も、学校帰りの学生、孫と一緒に来ている祖母、観光客などひっきりなしに人が出入りしていた。1年間限定の出店だが、評判が良ければ期間を延長する予定らしい。
一番のお気に入りは「ダルマ」!
ロマンちゃんの日本で一番のお気に入りスポットは大阪のダルマ寺で、ダルマが大好きになり自分用に1つ購入した。ダルマ好きとは、なかなか渋い趣味ではないか。
見せてくれた時は「願い事が決まっていないから、まだ目は入れていない」といっていたロマンちゃんだが、取材中に突然「願い事を思いついたから、今この場でダルマに目を入れたい」と気持ちが変わった。筆者が持っていた三色ボールペンを渡すと、ロマンちゃんは楽しそうにダルマに目を入れ始めた。
ロマンちゃんがどんな願いを込めたのかはわからない。「娘の願いがかなったら、お礼参りに日本へ行かないとですね」。セリーヌさんは笑顔でロマンちゃんを見つめた。
後日、筆者の元にセリーヌさんから1枚の写真と共にメールが届いた。「ロマンがどうしてあんなにダルマが好きなのかずっと不思議だったのですが、もしかしたら『七転び八起き』という言葉が好きだからなのかもしれません」
添付されていた写真を見ると、自宅の壁に「Tout est possible à celui qui croit」というフランス語の言葉が貼ってある。その横には小さな頃のロマンちゃん母娘の写真も飾ってある。そう、ロマンちゃんはこの言葉を見ながら育ったのだ。意味は「信じるものには、どんなこともできる」という聖書の言葉。すなわちそれは、強い信念があればどんなことでも成し遂げられるという「七転び八起き」と同様の意味なのだ。
筆者の脳裏には、この発見をメールにしたためるセリーヌさんの優しい笑顔がはっきりと思い浮かんだ。
さて、実は一家の日本の旅行のメインは神社での結婚式だった。セリーヌさん夫婦は、度重なる不幸を乗り越え14年越しの夢であった結婚式を挙げることができたのだ。その記念すべき結婚式をなぜわざわざ日本で行うことになったのか、そしてどのように実現させたのか? 後半に続く。


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