「冬なら鍋に合うものを、などと考えられますが、夏は難しいですよね。夏のイメージって、汗、とか想像しちゃうでしょ?」
自然にいい流れに乗っているだけ
現在はふたりで商品のコンセプトを考え、マイケルさんがレシピ作りと製造のほとんどを担っている。蒸溜所についてどう思っているのか、改めて尋ねてみた。
「ここの全部が好き。僕はレシピを作る以外は、何もできない。でも周りの人たちが助けてくれて、建物もできたし、自分たちの思い通りの蒸溜器も入れられて、本当にラッキーだった」
取材の際、一番ベーシックな「トーキョー・ドライ・ジン クラシック 43%」のソーダ割りを試飲させてもらった。一口飲んで、透明感がある、クリアな味に驚いた。ボタニカルの風味がしっかり効いていて、どこまでも爽やかだったーー。
と、ここまで聞いて、ずっと気になっていた疑問が口をついた。なぜアメリカ人のふたりが、日本でこの蒸溜所を造ることになったのか。
「蒸溜所をやりたいという強い気持ちがあったわけじゃない。It's just really an accident.」
とマイケルさんは言う。剣道と忍者に憧れて来日したというふたりの30年と、"accident"の正体は後編で。


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