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ビジネス #MBOで大赤字から蘇生 ローランド再建の内幕

「復刻版はやらない」「衛生上よくない」…ローランドを蝕んだ大企業病、MBOで「ヒットを生む力」をどう取り戻したか

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三木元社長のもと開発が進められたエアロフォンは大ヒット。業績回復を象徴する商品に(撮影:今井康一)

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アメリカのミュージシャン、マーヴィン・ゲイの「セクシャル・ヒーリング」、細野晴臣らが手がけるYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のアルバム「BGM」。ともに1980年代に発表された楽曲を裏で支えたのは、日本の電子楽器メーカー、ローランドが80年に発売したリズムマシン「TR-808」だ。

当初は販売が振るわず数年で製造中止になったが、中古市場で見いだされ、ヒップホップやテクノの普及を支えた。毎年8月8日は世界中のアーティストが「808 DAY」として祝うなど、発売から40年以上経つ今も現役のブランド資産として親しまれている。

70年代の創業期から海外へ進出し、電子楽器のグローバルブランドとしての地位を確立していった。ところが成長するにつれ、管理体制の強化や内向き志向が見られるようになる。リーマンショック後の2010年3月期からは4期連続の最終赤字に沈んだ。1996年入社でエンジニア出身の蓑輪雅弘社長は、当時の空気をこう振り返る。

「現場は『これを出せば絶対に売れる』とわかっていても、『どうせ会議では通らない』と諦めて出さない。『社長はどう考えるかな』と、上層部の顔色ばかりをうかがうモードになっていた」

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