つまり軽いといっても、従来のヘッドセットから遮光シェードと演算部とバッテリーを抜いた結果であって、同じ土俵で比べられる数字ではない。コンセプトとしては、XREALのようなメガネ型ディスプレイに近い。XREALがGoogleと共同開発し、2026年秋に発売予定のAndroid XRグラス「XREAL AURA」も、91gのグラス本体に演算用のパックを有線でつなぐ同じ形式を取る。
それでも装着感は数字どおりに軽い。顔にぴったり収まり、側頭部への圧は普段使っているQuest 3Sと比べても小さかった。ストラップがなく、掛かっているのはメガネだけだからだ。
映画館の画質、球場の特等席
表示部はマイクロOLEDで、片目あたり2412×2288ピクセル、視野1度あたり37ピクセルを詰め込む。個々のピクセルは見えないとMetaは説明していて、実際に細かい文字も読めた。
視野角は水平70度、垂直66度。Questシリーズより数字の上では狭い。ただ装着している間、狭さは気にならなかった。没入感はQuest 3Sと変わらない。
映像の規格では、IMAX Enhancedの認証をVRデバイスとして初めて受けた。Dolby VisionとDolby Atmosにも対応する。デモで試したのは、映像の枠の外まで作品の世界に染める「VR Enhanced Cinema」だ。DisneyとILMが手がけ、マーベル作品では周囲の空間が場面に合わせて変わる。27年春の発売時には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』をこの形式で見られる。
スポーツは180度の立体映像で、ドジャース戦を本塁後方の席から眺めた。打席に立つ大谷翔平選手を目の前で見ながら、空中には別アングルの映像が浮かぶ。見る席は自分で選べる。Metaは発売後、野球のMLB、バスケットボールのNBA、大学アメリカンフットボール、総合格闘技のUFCなどで年100以上の試合をこの形式でライブ配信し、一部は追加契約なしで見られるとしている。


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