筆者は毎年、ドラフト前に独立リーグ球団の関係者に「ドラフト候補」をピックアップしてもらうが、リーグの首位打者や最多勝に輝くなど、活躍した選手でも候補に挙がらないことが多くなっている。一方で、「なぜこの選手が?」と思うような名前が多くなった。
「先発投手の平均球速が140㎞/hに届かない独立リーグで3割を打っても、148㎞/h超のNPBで通用するとは限らない。独立リーグの成績をそのまま鵜呑みにはできない。そうじゃなくて、その選手の球速とか、打球速度とか、足の速さとか、肩の強さとかの数値が知りたい。それに、まんべんなく偏差値が高い選手ではなく、とびぬけた部分がある選手が欲しいんだ」
とは、NPBスカウトの弁である。
4球団の全選手約150人が集結する「測定会」
こうしたニーズもあり、四国ILは2024年から「四国アイランドリーグPlus測定会」を実施してきた。
7月9日、松山中央公園屋内運動場の坊っちゃんスタジアム室内練習場には、徳島、高知、愛媛、香川の4球団の全選手が集まった。地域の特色を表したカラーのユニフォームを身にまとった約150人の選手が集結した光景は壮観だった。
選手たちは体成分分析装置・体組成計「InBody」で体重、体脂肪率、骨格筋量、内臓脂肪レベルを測定し、ジャンプマットで跳躍力を計測した。その後、四国ILに協賛する公益財団法人JKA(競輪の運営団体)が提供した測定用バイク「Wattbike」で、脚力や瞬発力、ペダリング効率を測定した。さらに、50m走を計測した。
その後、投手はブルペンで投球し、弾道測定器「ラプソード」で、速球や変化球の球速、回転数、変化量などを測定した。打者はバットのグリップに計測器「ブラストモーション」を装着し、打球速度や打球角度などを測定した。
さらに今回は、最新の打撃シミュレーター「Hit TraX」を持ち込み、今打った打球が、例えばドジャースタジアムならどこまで飛ぶかなどを瞬時にシミュレートした。アナリストが「打撃の傾向、改善点」などを「見える化」し、選手に説明した。


※ログイン後、コメント入力が可能です。