住人からの申し立てを受けて管理組合が騒音トラブルを議題に取り上げた後、注意喚起の張り紙をすることで、多くの住人がそうした問題が身近に起きていると知ることになります。なかには「自らが音を出していないか?」と内省し、意識した生活を行うことで、騒音トラブルが解消する事例もあるそうです。
構造だけじゃない、騒音に強い住戸選びのチェックポイント
日本音響研究所の資料によると、マンション購入予定者の9割以上が「優れた遮音性能」を物件に求めています。ではどんな点に注意して選べば良いのでしょうか。前述したマンションの構造(鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)以外の要素を、鈴木所長にまとめていただきました。
「まずは隣接する住戸が少ないこと。それで言えば最上階の住戸、上下階とずれが生じる階段状の住戸、角住戸、真横に住戸が並ばない雁行型住戸などは、比較的騒音リスクが低いといえるでしょう。
また、各階の平面図を見て、隣の住戸の各室のレイアウトと購入を検討している住戸のそれがどのように並んでいるかを確認することも大切です。例えば隣戸の浴室が寝室のそばにある場合、遮音性能を確認しておく必要がありそうです。逆にクローゼットが挟まれている場合は、音が伝わりにくくなる可能性があります。各階平面図では、騒音の発生源になりそうなエレベーターやパイプスペースとの距離感も分かるのでチェックしておきましょう」
近年の新築~築浅マンションの場合、防音・遮音性能は進歩していますが、実際の数値としてどのくらいシャットアウトされるのか、担当営業に聞いておきましょう。また、周辺のマンションの立て込み具合を確認し、強いビル風のような風が吹き抜けそうな場所に面していないかにも注意すると良いでしょう。

