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「騒音トラブル解決人に聞く」隣人が原因とは限らない! 騒音発生源は50m先の地下だった?!「科学的エビデンス」収集術

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生活騒音注意の書面イメージ
騒音の意外な発生源から、マンションの騒音トラブル解消のポイントまで解説 (写真:花咲かずなり/PIXTA)
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「あるマンションで1階と3階は問題ないのに、その間の2階住戸の柱からだけ、断続的に大小を繰り返す『ウォン、ウォン』という異音が聞こえる事案が発生しました。実はこの部屋では約350Hzの連続的な音がずっと存在していたのですが、そこに周波数の低いところから1本の音が現れ、徐々に高くなって周波数成分が約350Hz付近まで広がったことで、断続的な『ウォン、ウォン』という音になっていたのです。

連続的な音は刺激が少ないため、人間には認識されにくいのが一般的です。ちなみに救急車は、単一の周波数を連続的に『ピー』と出すだけでは刺激が少なく人間が認識しづらいため、2つの周波数990Hzと760Hzを交互に発して、あの『ピーポー、ピーポー』という音をつくっています」

周波数の低いところから1本の音が現れ、徐々に周波数成分が約350Hz付近まで広がった(白い矢印の部分)ことで、マンション内で『ウォン、ウォン』という断続音が確認された(出典/日本音響研究所)

騒音の発生源は同じマンション内とは限らない

この件は、同じマンション内では原因が特定できなかったため周囲の建物、環境まで範囲を広げて調査したとのこと。

「その結果、約50m離れた場所を走っている地下高速道路の換気扇のファンが原因だったと判明しました。この『ウォン、ウォン』という音の周波数はかなり低く、マンション現地の環境ではリアルに再生できないため、関係者10名ほどに弊社にお集まりいただき、実際の音を現地と同じ音量で体感していただきました。その後、再び現地に移動して発生源とおぼしき換気設備のON/OFFを行い、依頼人の居室内の異音の状況を確認して、因果関係を立証することができたのです」

ここが騒音の発生源となった、マンションから約50m離れた地下高速道路の換気扇。最終的に高速道路管理会社が換気設備のメンテを実施し、騒音が解消した(出典:日本音響研究所)

とは言うものの、こうした事例は一部であり、やはりマンションの騒音トラブルの発生源は隣接した場所が多いとのこと。

「空気中の音の伝搬の場合、反射などを除外すると例えば発生源から1m離れた場所と2m離れた場所で聞いた音を比較すると、後者は前者に比べて『2の2乗分の1』、つまり音の強さが『4分の1』に小さくなります。ですから10倍離れると強さは100分の1になる。やはり音の発生源に近い場所のほうが、ストレスを感じてしまうというケースは多くなります」

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