その一例が、冒頭で紹介したロータリーエンジン関連の復刻部品事業だ。
この事業の基盤になる「補用」について説明すると、2輪車・4輪車などモビリティ産業で量産は、導入期・成長期・成熟期を経て、衰退期を迎える。
その後は部品の「補用」期間となるが、10年間など一定の期間が過ぎると部品の生産と供給が終わる。
一方で、旧来型ロータリーエンジンの部品など、長く乗り続けているユーザーからは必要とされていても、少量生産で作り続けることは難しく、その多くは生産が終了する。
復刻部品にビジネスを見出す
近年、トヨタを筆頭に、日産、マツダ、ホンダなど、市場からの声が多い旧車の部品を復刻させる動きが出てきており、東京オートサロン等で各社が復刻部品を展示するようなっている。
ミクニは、こうした業界内での動きこそ、日本車の車両保有を下支えするビジネスチャンスと捉え、同時に中国などの新興企業との競争に勝ち抜く事業領域でもあると考えている。
100年を超える時代を生きてきたミクニ。その知見と実績で、「熱エネルギーを自由時代にコントロールする制御システム」の高度化を狙い、また「補用」事業での自動車文化の継承を支えようとしている。
次の100年に向けたミクニの挑戦は今、始まったばかりだ。


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