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「日本スゴイ」に歓喜する「ほめられたい日本の私」の切実な裏側 無言社会が生む「ほめられ飢餓」と幸福度の伸びしろ

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ほめられる 科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて
日本人は「ほめられること」に飢えているのか?(写真:Graphs /PIXTA)
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そして、こうしたごく日常的で何気ない行動パターンやふるまい、習慣の蓄積が、「見知らぬ他者」についての基本的な認識、あるいは自分が生きている社会――日本的に言えば“世間”――とはどういう存在か、という無意識的な了解のベースになり、後であらためて整理するように、実は日本人の「幸福度」(の低さ)にも深い影響を与えているのではないかと思えるのである。

読者はすでにお気づきかもしれないが、以上に述べた「ほめられたい日本人」と「無言社会」という2つの話題は、実はコインの両面の関係にある。

つまりそれは、集団や組織の内部での「空気」や「忖度」ではなく、独立した「個人」として相手を認め、ポジティブなコミュニケーションを行うという、そうした人と人との関係性――これを後ほど本稿では「都市型コミュニティ」的な関係性と呼ぶ――が日本社会には不足しているという、共通の根っこから派生しているのだ。

日本人の幸福度は低いのか

以上のような関心を踏まえながら、「日本人の幸福度はなぜ低いのか」「それを上げるにはどうしたらよいか」というテーマに入っていきたいのだが、ここで早速、そもそも日本人の幸福度は低い(と言える)のか、という疑問が生じるかもしれない。

さしあたりこの点は、幸福度に関する近年の様々な国際比較調査の結果を踏まえてのものである。

たとえば典型的なものとして、国連の関連組織である「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が数年前から毎年公表している『世界幸福報告(World Happiness Report)』の2026年版では、幸福度の国際比較においてフィンランド(1位)、アイスランド(2位)、デンマーク(3位)、スウェーデン(5位)など北欧諸国が上位に名を連ねている一方、日本は61位で、かなり低いポジションにある。

この結果を読者の方々はどう受け止めるだろうか。「なるほど、たしかに今の日本人の幸福度はその程度だろう」と感じるだろうか、それとも「いや、日本人の幸福度はそんなに低いはずはない」と思うだろうか。

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