若い企業には、創業初期の時代を生き抜くための資本が不可欠だ。歴史的にその資本を提供してきたのが、若い企業につきものである倒産リスクを受け入れる覚悟を持った投資家たちだ。
資金の出し手は誰か
非公開企業の資金調達源としてのベンチャーキャピタルは昔から存在したと思うが、現在のような体系化されたベンチャーキャピタルは比較的歴史が浅く、初期のころはアメリカが中心だった。
初期のベンチャーキャピタル投資について解説するため、トム・ニコラスはベンチャーキャピタルの歴史に関する考察の中で、19世紀アメリカの捕鯨事業を振り返っている。
捕鯨事業は成功すれば大儲けできたが、失敗の可能性が高かった。また、19世紀終盤から20世紀初頭にかけての鉄道の敷設には莫大な資本が必要だったが、その資本を提供したのは、おもにアンドリュー・メロンやJ・P・モルガンといった銀行家たちだった。
組織化された資金調達源としてのベンチャーキャピタルの歴史は、1946年にジョルジュ・ドリオが創業したアメリカン・リサーチ&デベロップメント(ARD)までさかのぼる。



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