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企業価値評価の第一人者・ダモダラン教授が教える、若い企業の価格づけと資金調達の仕組みとは

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投資
若い企業の価格付けの仕組みとは(写真:チキタカ(tiquitaca)/PIXTA)
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「プレシード」または「シード」と呼ばれる初期の資金調達ラウンドでは、もっともリスクの高い事業に投資し、高い倒産確率を受け入れる覚悟のあるベンチャーキャピタリストが資金を提供する。

所有権の要求にまつわる誤解

このシード資金を受け入れ、ライフサイクルの次の段階に進むことができた企業は、シリーズA、シリーズB、シリーズCと言ったその後のラウンドでさらなるベンチャーキャピタルを求めることになる。

各ラウンドでは、提供される資金と引き換えに、所有権の一部を犠牲にする必要があるだろう。

一部のベンチャーキャピタリスト自身も含め、多くの人々は、ベンチャーキャピタリストが資本提供と引き換えにどれだけの所有権を要求するかを判断し、企業価値を評価するのだと誤解している。

実際には、ほかのベンチャーキャピタリストが企業に支払っている金額を、測定可能な指標にもとづいて定数倍する形で、企業の価格付けを行っているにすぎない。

例えば、収益がほとんどなく、巨額の損失が出ており、100万人の会員を抱える若いスタートアップ企業の場合、ベンチャーキャピタリストはその企業の会員数と、ほかのベンチャーキャピタリストが投資先企業に支払っている会員ひとり当たりの金額にもとづき、その企業の価格を算定することになる。

事業が目に見える収益をあげ始め、数年以内に利益の好転が見込まれるようになると、価格付けは将来の収益や利益、そしてそれらの指標にもとづく価格倍率へと移行するかもしれない。

この際、割引率はリスクや時間価値を反映するためのメカニズムとして、または交渉の道具として機能する。

ごく単純な例として、あなたが事業開始4年目に5000万ドルの収益を見込む企業を評価しようとしているベンチャーキャピタリストだとしよう。ほかのベンチャーキャピタリストたちは類似企業に収益の5倍の価格を支払っており、あなたの目標利益率は40%だとする。

すると、この企業の現在の価格は、次のように推定される。

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