ハーバード・ビジネス・スクールの教授だった彼は、財団、寄付基金、年金基金から資金を調達して若い企業に投資を行った。その最大の成功例のひとつは、1957年に同社がディジタル・イクイップメント・コーポレーションに対して行った7万ドルの投資であり、わずか数年後には5200万ドルに化けたという。
初期の代表例「サッター・ヒル・ベンチャーズ」
ベンチャーキャピタル事業の成長を促した要因のひとつとして、1950年代に議会がスタートアップ企業への政府資金の提供を目的として開始した「中小企業投資会社」(SBIC)プログラムが挙げられる。
この政府資金の影響そのものは期待はずれに終わったが、ベンチャーキャピタル会社の台頭のきっかけとなった。初期の代表例として、ウィリアム・ドレイパーとポール・ワイスが1964年に創業したパロアルトのベンチャーキャピタル会社「サッター・ヒル・ベンチャーズ」がある。
それ以来、シリコンバレーはベンチャーキャピタルの中心地であり続けている。いくつかのベンチャーキャピタル会社が長期的な成功を遂げた一方で、ベンチャーキャピタル資金の流れには波があるため、多くの参入と撤退が繰り返されてきた。
それでも、ベンチャーキャピタルはアメリカ全土(ボストン、ニューヨーク、オースティン、マイアミ)のみならず、今や世界中に広がっている。
2010年から2020年にかけて、ベンチャーキャピタルはその規模(資金の量)を大幅に増やしただけでなく、公開市場に大きな影響を及ぼした。ベンチャーキャピタルが育て、市場に送り出した企業が、公開市場で特に大きな成功を成し遂げたのだ。
スタートアップ企業や若い企業がベンチャーキャピタルに頼ると決めた場合、企業ごとに大きな違いがあるとはいえ、一定のプロセスを経る必要がある。


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