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4カ月前の動画が突如炎上…木梨憲武の「金色ベンツ踏みつけ」騒動で考える"令和の攻めた笑い"の難しさ

7分で読める
木梨憲武(写真:Pasya/アフロ)
  • 鈴木 旭 ライター/お笑い研究家
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日本でも2010年代に入り、スマホの普及とともにSNSがより身近なものになると、著名人の発言や過去の言動が瞬く間に拡散されるようになった。週刊誌のスクープがSNSで拡散され、ネット上で過去の発言や行動が掘り起こされるなど、「週刊誌+SNS」による炎上が目立つようになる。

さらには、匿名ユーザーが動画などを無断でアップロードし批判する風潮も強まり、Xが収益化をスタートさせたことも重なって、インプレッション稼ぎの心ない投稿も散見されるようになった。

テレビで心理戦やクイズが目立つ背景

こうした時流の中、賛否を巻き起こして注目を浴びる番組もなくはない。しかし、演出やプロモーションの仕方に少しでも粗があれば、Netflixの恋愛リアリティーショー『ラヴ上等』シーズン2のように炎上を招いてしまう。出演者や制作者は、それ相応の知性と工夫、そして覚悟が必要な時代だと痛感する。

だからこそ、現在のテレビでは「心理戦」「クイズ」「ドッキリ」といった企画が目立つのではないか。“ルールを設定したうえで実施する”ことで、番組や出演者の言動を一定の枠内に収めやすいからだ。

木梨の一件を見ても、問題なのは“攻めた言動”そのものではなく、前後の文脈が切り取られ、別の意味に変換されてしまったことだった。

もちろん、誰かを傷つけることまで肯定する必要はないが、どのジャンルも漂白されたものばかりでは面白味に欠ける。刺激的な笑いを残すには、視聴者もまた批判だけでなく「面白かった」と肯定的な声を上げる必要があるのではないか。

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