実は、大田区には商店街が約125カ所(東京都産業労働局「令和7年度 東京都商店街実態調査 報告書」より)あり、その数は東京都の中でもトップクラス。御嶽山・久が原の各駅前の商店街では、ハロウィンなどのイベント、ライラック祭り、文化センターまつりなどを開催しています。
「街に知り合いができやすい」という声の背景には、こうした地域行事の存在があるのでしょう。「転居後もお祭りやイベントのためにわざわざ足を運ぶ人がいる」と言われるほど、地域の人々の心の拠り所になっているようです。
地域コミュニティの土台に御嶽神社の存在感。祭りと行事が人をつなぐ
街のシンボルであり、地域コミュニティの中心となっている御嶽神社でも、五月祭・例大祭・酉の市など、年間を通じて祭りを中心とした行事が行われています。例大祭では子ども神輿や女神輿、山車、本神輿が街を練り歩き、多くの住民が参加します。
地域のイベントは、商店会や町会が中心となって開催していますが、防犯・防災に対する高い評価の裏には、地域の消防団の活躍もあります。
田園調布消防団第2分団の分団長、片桐範之(かたぎり・のりゆき)さんは、御嶽山・田園調布エリアを中心に、年3回の防災訓練や夜間警戒活動を実施。近隣の小学校での総合防災教育にも参加し、子どもたちへの防災教育も担っています。
「消防車の台数や消防署の人員は限られています。だからこそ、大規模災害時に備え、地域に住む私たちのような消防団員が近所の状況を把握していることが大切です。例えば、あのお宅には足の悪いおばあちゃんがいる、といった情報を共有することが、本当の意味での地域防災につながると考えています」(田園調布消防団第2分団 片桐さん)

