なぜ、このような事態になるのでしょうか。実は、相手はミスそのものではなく、その影響が分からないことに不安を感じているからなのです。
「数字が間違っていました」とだけ言われても、聞いた側には、「どの数字なのか」「すでにクライアントへ共有済みなのか」「結論に影響するのか」が分かりません。影響が見えないと、「提案そのものを見直す必要があるのか」と、最悪のケースまで想像してしまうのです。その結果、必要以上に大きな騒ぎになってしまうのです。
ミスを隠さないという姿勢は、もちろん大切です。しかし、相手が本当に知りたいのは、「ミスをした」という事実よりも、そのミスが「何に影響するのか」「今後どう対応するのか」ということです。そこまで伝えて初めて次の判断ができるのです。
では、どのように伝えればよいでしょうか。次の3つの方法で、ミスの報告の仕方を磨いていきましょう。
「ミスの報告」に必要な3つのステップ
①まずはマグニチュード(=影響度)を共有する
ミスを報告するときは、何より先に「影響度」を伝えることです。最近では、ビジネスの場でも「マグニチュード」という言葉が使われることがあります。これは、「問題の大きさ」という意味です。
みなさんも「地震がありました」と聞いたら、まず気になるのは、その規模ではないでしょうか。震度やマグニチュードが分からなければ、どれほど深刻なのか判断できません。
仕事のミスも同じです。「ミスをしました」と聞いたら、相手が気になるのはその影響です。資料提出前に数字の間違いに気づき、資料全体の結論を左右するものではないなら、「資料の数字に誤りがありましたが、結論への影響はありません」と伝えれば十分なのです。
②「で、どうするの?」に答える
影響度を把握した相手が次に知りたいのは、「これからどう対応するか」です。影響の大小にかかわらず、「誰がどうリカバリするのか」まで伝えましょう。たとえば、「私が修正版を本日中に送付します」と言って、自分で対応することを伝えても構いません。あるいは「〇〇さんに対応をお願いしています」でも十分です。


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