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また「ちいかわ」が人を狂わせた? マックに続き、くら寿司もコラボで問題…それでも企業がIPコラボをやめられないワケ

10分で読める
ちいかわ くら寿司
9月30日まで予定していた「ちいかわ」とのコラボの中止を決定した「くら寿司」(撮影:今井康一)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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メディアが多様化、分散化し、テレビCMなどのマス広告だけで幅広い消費者を動かすことが難しくなる中、すでに多くのファンを持つIPは、企業にとって強力な集客装置になっているのだ。

SNSとフリマサイトが過熱化を招いた

このトレンドを後押ししている背景として、SNSとフリマサイトの普及がある。

SNSの普及により、ファン間の情報共有は格段に速くなった。「この店にはまだ在庫がある」「このグッズが人気らしい」「今日から第2弾が始まった」といった情報が瞬時に共有される。バズが拡散することで、当初はキャンペーンを知らなかった人まで参加するようになる。

企業側にとってSNSでバズることは、魅力的なキャンペーンであれば、広告費をかけなくても情報が拡散されるため、集客上のメリットも大きい。その反面、企業側も予測できなかった過剰な需要を生み、商品や景品が短期間でなくなってしまうことも起きるようになった。

食べた皿の枚数に応じてガチャガチャ風のゲーム「ビッくらポン!」をプレイすることができるくら寿司。今回のちいかわコラボでは、景品であるアクリルマグネットや缶バッチを狙うユーザーが多く来店した(写真:編集部撮影)

キャラクターを有するコンテンツホルダー側も、メディアが分散する中、IPを多角的に活用し、収益源を広げる必要があるという状況もある。飲食店や小売店などとのコラボはライセンス収入につながるだけでなく、キャラクターそのものの認知を広げるプロモーション効果も生む。そのため、企業とのコラボには積極的になる。

企業は集客できる。顧客は好きなキャラクターの商品を手に入れられる。コンテンツホルダーは収益とプロモーション効果を得られる。企業、顧客、コンテンツホルダーの「三方良し」、言い換えれば「Win-Win」の関係を築くことができるのだ。

ところが、そこにフリマサイトの普及という要素が加わったことで、状況が変わった。

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