今回の代表選の期間も15日間と長く、玉木氏が伊藤孝恵コミュニケーション統括本部長と戦った20年が10日間、前原誠司代表代行(当時)と戦った23年が12日間だったことと比べても、国民へのアピールにはやる気持ちが見て取れる。
なお、24年の自民党総裁選の選挙期間も15日間だったが、自民党は政権政党であり、そのトップは首相に就任するので、国民民主党と同じわけではない。また自民党の場合、党員が総裁選への投票権を得るハードルは高く、前年と前々年に党費を納めなければならないことになっている。24年の総裁選では特例として前年の党費納入のみで18歳以上の日本国民に投票権を認めたが、25年の総裁選では元に戻している。
さらにいえば、代表選の参加要件を緩めることは危険性が高い。
例えば、新進党は1995年の代表選で、党費を納めるなら誰でも投票できる「オープンプライマリー」を実施した。その結果、小沢一郎氏が112万0012票を獲得し、56万6998票を得た羽田孜氏をほぼダブルスコアで敗退させたが、同じ筆跡の投票用紙が多数混在するなど問題も発生した。
幸運の女神に後ろ髪はあるのか
こうして始まろうとする玉木氏の「国民民主党代表としての4期目(旧国民民主党からの通算)」はどうなるのか。希望どおりに政権獲得へ順調に駆け上がることができるのか。
昨年10月には自公連立が崩壊して、自民党は衆参両院で過半数を維持できなくなった。それを最大のチャンスとみた立憲民主党は玉木氏に秋波を送ったが、玉木氏は「基本政策に隔たりがある」と断った。
「あれが政権交代の最大のチャンスだったのに」と、その後に不本意にも中道改革連合に参加したものの、今年2月の衆院選で落選の憂き目にあった前議員はくやしがる。確かにあのとき、幸運の女神は玉木氏にほほ笑んだが、すぐに高市早苗首相のもとに飛び去った。
いずれ幸運の女神が玉木氏のもとを再度訪れる可能性は否定できないが、いまは高市首相にがっちり抑え込まれているのだろう。


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