それが何かというと、“運転する楽しさ”だと言う。「ミニバンはスポーツカーとは違うとわかっていても、運転していてワクワクしたい、そう皆さん、おっしゃるんです」。日産は、走りの楽しさを感じさせることにこだわってきたので、新型でもそこは重点的に開発したそうだ。
一方で、従来モデルが発売されたのが16年前だったため、後席の居住性や快適性などは、「これまで十分に期待に応えられていなかったかもしれない」と認める。
「仮に親しい友人や家族と、500キロぐらいドライブしたときに、運転している方を含めて、全員が”もっと乗っていたい”と思えるクルマにしたかったんです」。それを踏まえて、新型エルグランドで力を入れたのは大きく3点、と中村氏。
1つ目は、新しいプレミアムと呼べるようなデザイン。2つ目は(先述のとおり)乗員全員が味わえる快適性。3つ目が運転する楽しさ、だったそう。
日産が目指したドライバビリティと快適性の両立
「運転する楽しさは、ブランドのDNAとも言えるものです。ただし、ドライバビリティを追求すると、快適性が犠牲になることもあります。これを両立させるべく開発したのが、第3世代のe-POWERとe-4ORCEとインテリジェントダイナミックサスペンションです」
全長4995mm、全高1975mmと、堂々たるサイズの新型エルグランド(2グレードのうち上位の「G e-4ORCE」)をドライブしたところ、運転する楽しさ、という開発者の目標がちゃんと達成されているのがわかった。
着座位置が先代より76mm高くなった運転席に腰を落ち着け、やや大径のステアリングホイールに手を添え、顔を軽く左右に振って眺めてみると、あえて前席から距離を離したというピラーと、奥行き感のあるダッシュボードのせいで、大きなクルマに乗ったという印象が強い。


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