そこでレノボのノートPC「ThinkPad」の最新型では、ファンから取り込んだ空気をCPUだけでなく、基板側にも送り込む構造を採用している。
赤外線カメラで内部の温度を確認し、煙を使って空気の流れを可視化しながら、熱がどこにたまり、どこへ空気を流せば効率よく冷却できるかを検証している。
26年モデルの「ThinkPad X1 Carbon Gen 14」では、前世代と比べてCPU性能が1.8倍、GPU性能が1.7倍、NPU性能が1.2倍に向上した。
同時に、Teamsでビデオ通話をした際のファン音や筐体表面温度も測定し、処理性能だけでなく、負荷がかかったときの使い勝手まで評価している。
基盤を小さくして冷却機構のスペースを確保
ここでポイントになるのが、冷却機構を大きくするだけでは解決できないことだ。
ノートパソコンの内部には、CPUやメモリー、SSD、バッテリーのほかに、スピーカーやアンテナなど多くの部品が収まっている。冷却ファンを大きくすれば、その分だけ別の部品を置くスペースが減る。
そこで、最新の「ThinkPad X1 Carbon Gen 14」では内部の部品配置の骨組み(スペースフレーム)を見直し、基板の実装面積を従来より18%小さくした。基板側で使う空間を減らすことで、冷却機構などに使えるスペースを確保している。
この18%という数字は、消費者にとって直接的な購入理由にはなりにくい。しかし、その結果として冷却に使える空間が増えれば、高負荷時の温度や騒音、性能の維持に影響する。
つまり、CPUの型番が同じでも、内部の設計によって実際の性能には差が生まれる。


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