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ビジネス #週刊「すごいベンチャー」

自動運転のティアフォー、加藤CEO「黒字化はもう見えている」 カギを握る「運用車両800台」

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7月22日、東京証券取引所で開かれたティアフォーの上場セレモニー。2015年創業の同社は、自動運転ソフトウェア「Autoware(オートウェア)」をオープンソースで公開し、業界で知名度を高めてきた(撮影:梅谷秀司)

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7月22日、自動運転ベンチャーのティアフォーが東証グロース市場に上場した。2015年の創業以来、業界で高い知名度を誇ってきただけに、市場の注目度は高い。一方、前25年9月期の売上高は64億1000万円、営業損失は105億1000万円。大幅な赤字を抱えたままの上場だった。
自動運転業界では、人間が書いたルールに沿って動作する「ルールベース」方式に対し、人工知能(AI)が認識・判断・制御を担う「AIベース」の開発が加速している。中でも注目されるのが、センサーからの入力を1つのAIモデルで処理し、運転操作を出力する「エンド・ツー・エンド(E2E)」方式だ。米テスラが先行し、米グーグル系のウェイモもAIの比重を高めている。半導体大手の米エヌビディアも自動運転向けAIモデル「Alpamayo(アルパマヨ)」を公開した。 
ティアフォーもAIと半導体への投資を拡大する。上場で得た手取り概算額約204億円のうち、4割強の約87億円を研究開発費に充てる計画で、AI技術と自動運転向け半導体の設計・開発に振り向ける。Astemo(アステモ)とはAIを使った自動運転技術の量産化に向けて協業し、8月20日にはルネサスエレクトロニクスとの協業も発表した。
赤字のまま上場に踏み切った狙いはどこにあるのか。そして黒字化はいつ、どうすれば実現するのか。創業者でCEO(最高経営責任者)を務める加藤真平氏に聞いた。
加藤真平(かとう・しんぺい)/1982年生まれ。2008年慶応義塾大学大学院で博士(工学)の学位を取得。米カーネギーメロン大学とカリフォルニア大学にて研究員を務める。15年ティアフォーを創業し、取締役CTOに就任。23年4月から代表取締役CEO。The Autoware Foundationフェロー、東京大学大学院工学系研究科技術戦略学専攻特任准教授、名古屋大学未来社会創造機構客員教授(撮影:今井康一)

上場でディープテック企業の先例をつくる

――この段階でIPO(新規株式公開)に踏み切った理由を教えてください。

わが社のエクイティーストーリー(投資家に示す成長物語)を考えたときに、レイターステージの今、IPOで資金を調達するのが最もよいと判断した。

現在、わが社は急成長段階にある。2022年9月期から25年9月期にかけて、売上高は年平均75%アップで伸びてきた。売上総利益も伸びている。しかし、それだけでは研究開発投資を賄えない。

研究開発を加速するための資金を、プライベートラウンド(非公開での資金調達)とIPOのどちらで調達するのがよいか。プライベートラウンドも可能だったが、事業が成長している中では、IPOに踏み切るほうが企業の成長物語に合うと判断した。

加えて、ディープテック(先端技術)企業の上場を促したいという思いもある。日本では、わが社がispace(アイスペース)とアストロスケールホールディングスに続く3社目だ(日本取引所グループの定義、バイオベンチャーを除く)。アメリカであれば、この段階でIPOに踏み込む。そうしたカルチャーを日本でも形成したいという狙いがある。

――S-1方式(承認前届出書提出方式。上場承認前に有価証券届出書などを提出し、機関投資家の需要を調査する仕組み)で上場したのは、どのような狙いからですか。

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