小野尾氏はこの「推し活」という分析に、「ファッション性」を付け加える。
「『めじるし系チャーム』は『私はこれが好き』という"自分自身"の"めじるし"にもなる。単にサンリオが好き、このアイドルが好きという情報だけでなく、何を選び、どう身につけるかまでが本人のセンスの表現になる。そしてそれを、"かわいいね"と言われたい……。つまり、『めじるし系チャーム』は、雑貨であると同時に、従来のキャラクターグッズ以上に自身のセンスを魅せるファッションに近い商品なのです」(小野尾氏)
"痛バッグのじゃら付け"よりもさりげなく自己表現
これは「めじるし系チャーム」を語るうえで見逃せないポイントだ。小野尾氏のロジックは、"痛バッグのじゃら付け"(バッグに自分が好きなキャラクターのグッズを大量に取り付けること)のように"推し"を強く前面に出すのではなく、「日常のファッションの中に"好き"を混ぜ込む」という方向にある。
ルルアークも同じような見解だ。アクリルスタンドやぬいぐるみ、缶バッジのように用途が限られる従来の推し活グッズとは違い、「めじるし系チャーム」には「推しを応援する」+「使い勝手」+「日常生活になじみやすい」という、別の購入動機が加わっている。
その結果、300円ぐらいと手頃な価格でさりげなく日常に取り入れやすいこともあって、通常の推し活アイテムよりライトな層にも手に取ってもらいやすい。そのライト層を取り込んだ結果が、この大ブームというわけだ。
「ガチャガチャの森」では、運営するルルアークのオリジナルの「めじるし系チャーム」も販売している。この動きについて、小野尾氏は「珍しいことではない。多くのカプセルトイ専門店がオリジナル商品を出している」と教えてくれた。


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