有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #乱気流相場で「勝ち抜く株」

資産26億円の兼業投資家reformer21さんが解説! 「超割安小型株」投資の極意 年平均リターン約30%

6分で読める
ポイントは「自分の目」で四季報を読破すること
2/2 PAGES

では、こういう割安小型株をどう探すかですが、私は『会社四季報』をバイブルとして使っています。バリュー株は、大勢に見向きもされず放置されているから割安なのであって、そもそも市場に情報がありません。となると、自分の目で発掘するしかないのです。

四季報のよさは、時価総額100億円以下の会社も超大企業も、同じ大きさ、フォーマットで掲載されている点です。発売日から1週間程度かけて全社を読み込み、フラットな目で銘柄を比較します。その後、気になった数社のIR資料をチェックします。通常は1冊読めば10銘柄ほど候補が見つかりますが、新規の投資先が見つからないときは「無理に投資をしない」という判断も重要です。

四季報でまず見るのは、業績数字です。とくに経常利益のこれまでの推移や、来期の利益予想を見て、好調に推移しているかを確認します。PERは四季報にも載っていますが、為替差損益や特別損益といった一時的な要因を取り除いた企業の基礎的な利益を、自分で計算して株価水準を判断するのがおすすめです。

次に、記事欄です。業績予想の説明や、中長期的目線のトピックスが書かれています。例えば、足元の業績が堅調なうえ、新工場や最新の設備といった設備投資に積極的な姿勢だと、今後に期待がしやすいです。中期経営計画がある場合、利益拡大のストーリーがしっかりしているかも重視します。

26億円投資家はどこを見ている?

さて、ここからは、これまで投資してきた企業や、今保有する銘柄を紹介します。1つ目が「カラオケまねきねこ」を展開するコシダカホールディングスです。バブル期を過ぎてから、カラオケ業界の市場は縮小傾向にありました。しかし、まねきねこは後発組でありながら、業績が拡大し始めていたのです。

特徴的だったのが、他社のカラオケ店が撤退したところに、「居抜き」出店をしたことです。これを「物件オーナーの視点」で見ると面白い構造が浮かびます。

カラオケ店が抜けたビルに、次はどんな業態が入れると思いますか。複数の部屋に仕切られていて、レストランにも居酒屋にも転用しにくいですよね。物件のオーナーからすれば、同じカラオケ店に入ってもらうのがありがたいため、賃料を安く設定してくれます。防音設備などもそのまま使えるため、まねきねこの損益分岐点は他社と決定的に違っていたわけです。これが「持ち込みOK」という学生などに人気なサービスを提供できるゆえんだったのでしょう。

ニッチ領域に強い注目銘柄

2つ目が、太陽化学。三重県の機能性食品素材メーカーです。研究開発に力を入れているのが特徴で、安定的な業績、財務もしっかりしているのに割安という、王道のパターンです。また、2012年3月期の1株配当は20円でしたが、26年3月期は109円まで増えています。私が買ったのは株価800円前後でしたから、取得単価に対する配当利回りは10%を超えている計算です。株価も約3倍になりました。

3つ目が、サンコーテクノ。建物や自動販売機の土台を固定する特殊ねじ「アンカー」という非常にニッチな領域で、最大手の企業です。地味に感じるかもしれませんが、だからこそ大手が必死でシェアを取りにくることも想定しづらい。しかも老朽化に伴う更新需要など、安定的に受注が発生するビジネスモデルでもあります。

最後に、今の相場では、株価の乱高下に一喜一憂する方が多いかもしれません。ですが、私の場合はむしろ株価が下がったときに、喜びを感じます。バーゲンセールで買って、正当に評価されたら売る。これを繰り返して資産が拡大したからです。「王道」の投資をひたすら続ければ、数年後の景色は大きく変わっているはずです。

(構成:伊藤 退助)

reformer21/甲信越地方在住の個人投資家。経理関連の仕事を続けながら、株式資産26億円を運用。18歳から投資を始め、元手は累計300万円程度。信用取引は使わず、現物投資のみ

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数