私が買うのは、ほとんどの人が名前も知らないような企業ばかりです。日経平均株価が3000円動いたような日でも、ほとんど株価が変わらない銘柄です。地味な投資法に思われるかもしれませんが、20代から50代に至るまで、年平均リターンは30%ほど(税引き前)で推移しています。現在は約400銘柄、約26億円まで資産が拡大しました。
信用取引は使わず、すべて現物投資です。信用取引だと、暴落が来たときに持ち続けられなくなるからです。リーマンショックや震災時のような相場は、忘れたころにやってきます。「市場に居続けること」を重視しているので、これからも使うことはありません。
個人投資家に有利な領域
株式投資を始めたのは18歳のときです。その後の5年間で累計300万円程度を投じました。最初は失敗ばかりで資産100万円を切る局面もありましたが、23歳のときにファンダメンタルズを意識した投資法を確立してから、投資成績が一変。その後は一貫して同じことを繰り返してきました。
基本的なスタンスは「割安なときに買い、利益拡大を待ち、正当に評価されたら売る」ことです。
機関投資家などプロの場合、短期間で高い実績を求められます。しかし、私の場合は数年かけて資産を増やせれば問題ありません。また、市場全体の動向は読みにくいですが、アナリストがカバーしていない小規模な銘柄は、個々の業績がメインになるので比較的予測しやすいのです。こういう時価総額の小さい銘柄は、機関投資家は流動性の面で買いたくても買いにくいですから、個人投資家にとってはプロと真っ向勝負をしなくていいオアシスのような領域なのです。
株価2倍超になる仕組み
まず私が確認するのは、PER(株価収益率)です。その会社の1年分の利益に対して、何年分の値段が株価についているかを示します。例外はありますが、PER8倍前後で買って、12倍で売るというパターンが多いです。
これだけだと株価は1.5倍程度になると思いますよね。ところが実際は、これを上回ることも少なくありません。
例えば、ある会社のEPS(1株あたり利益)が100円、PERが10倍だとします。すると株価は、100円×10=1000円ですね。ここで市場全体が下落し、この会社の株価もつられて800円まで下がったとしましょう。会社の中身が悪くなっておらず、むしろ利益が伸びてEPSが120円まで成長したとします。この時点のPERは800円÷120円=約6.7倍で下値も固まってきますから、買い増しも検討するレベルです。
そして、市場全体が上向いたときには、こういう銘柄でもPER12倍程度までは買われることが多いのです。その時点でEPSが150円まで育っていたとしたら、150円×12=1800円まで株価は上昇しています。当初の1000円から見れば1.8倍、買い増した分を含めると2倍超にまで資産が増えるわけです。普段、需給はあまり気にしませんが、売るタイミングとしては、出来高が増えてきたときです。割安だった株が注目され始めると、自然と売買が活発になるので、そこで手放していくイメージですね。


※ログイン後、コメント入力が可能です。